2011-03-29

被災地から 1 

朝5時に出発した5名は途中合流をして7名で宮城県石巻市へ向かった。

高速道路は仙台(松島)まで許可証が無くても走ることができた。宮城県に入り、周りを見渡してもあまり被害を感じない。倒壊した家屋は無く、屋根の瓦が落ちているのかと思いきや、それもほとんど無い状態。

東北自動車道から、仙台北部道路、三陸自動車道で石巻市へ。高速インターを降りて、しばらくして鳴瀬川の両側に津波の被害と思われる瓦礫が目立ち始めてきた。川に浮かぶ車・・・。

急いで石巻に入ろうと思っていたが、かなり車が混んでいる。道路が陥没していたり信号機が止まっていたりで予想外に時間がかかる。さらに、営業しているガソリンスタンド周辺では、ガソリン待ちの車が5キロくらい並んでいる。

市街地に近づくごとに被害の大きさを実感してくる。路肩の瓦礫の山が半端ではない。
道路は竜のごとく曲がり、車がひっくり返っているのは当たり前。
裂けた車が3台4台重なりあっている。

今回は石巻赤十字病院で働く友人と連絡を取りあいながら支援に向かった。その友人とは地震発生以来1週間以上も連絡が取れずにいた。でも勤務時間中だからきっと不眠不休で被災者の救援に立ち向かっているんだろうと思いながらも、数日以上も連絡が取れないと不安はこみ上げてくる。

ようやく一通のメールが届く「無事」とのこと。しかし戦場のように化した病院から4日間も離れられなかったそうだ。だから、その友人に会って励ますのも目的のひとつだ。

やっとのことで、友人の家に到着して久方ぶりの再会。


なんども、なんども感謝の言葉をいただいた。まだ会っただけなのに。たぶん、本当につらい思いをしたんだろうと、それだけで伝わってきた。

とりあえず、食料と水は届き始めているので、今必要な物資は、
  1. 燃料(コンロとカセットボンベもうれしい)
  2. 簡易トイレ(行政から届いた仮設トイレでは間に合わない)
  3. 保温ポット

  4. 靴下
  5. 下着(特に女性用)
  6. ズボン(衣類のトップスはあるけどボトムがほとんど無い)
まもなく新学期になるので、避難所になっている小学校が使えなくなるそうだ。そのため、今後は体育館や仮設住宅への移動が徐々に始まる。ただ仮設住宅も全員が入れるのではなく、抽選との事。もしかしたら被災者の方は避難所を転々とする可能性すらあります。
だから、今はサイズが大きい物や、重いものを届けてしまうと、これからの移動が大変になるはず。また学校も始まるということで、子供たちにはノートやランドセルなんかが喜ばれるのではないか。ランドセルに、応援メッセージを入れて被災地の子供に送ってあげたいと思いますので、みなさんご協力の程、よろしくお願いいたします

避難所の状況は、日々変わっていきます。ですから、きちんと状況を把握して、支援物資も的確に届けてあげたい。