その石巻赤十字病院もほんの数年前に新しくなったばかり。それまでは海沿いの古い病院だったそうだ。もし移転していなければ、おそらく石巻周辺の病院は壊滅して被害者は数倍になったかもしれない。
病院の玄関前には、全国の赤十字からの応援が来てテントを張っていた。この中で診療行為を行っているそうだ。
震災発生から2週間程度たっていたにもかかわらず、救急患者が次々と運ばれていた。
震災直後は、玄関ロビーにブルーシートを敷いて、所狭しと被災者が横になっていたそうだ。
トリアージというのをはじめて知った。これは、病院に運ばれてくる患者に次々とタグをつけていくというもの。タグは患者の救急度に応じて色分けされている。
薬やガーゼ、ベッド、医師が足りない状況で、次々と治療の優先順位をつけていく。その極限の状況を聞くと、きれいごとでは済まされない災害の恐ろしさをあらためて知らされた。
医師や看護師の中にも、人と治療に優先順位をつけなくてはいけない現実に、平常心を維持することすら大変だったようだ。
病院内で亡くなる方もいる。体をきれいにして見送ってあげたくても、ガーゼ1枚すら貴重品で他の患者のために使用するという状況だったそうだ。
友人の看護師は、その救護と介護の境界線を直視するつらさをそう語ってくれた。
さらに、、、
地震の直後に、車で避難しようとして、渋滞に巻き込まれている最中に津波で流された人が多数いた。だから、車の中で亡くなった方がかなりの数になった。震災後、数日は怖くて車の中を覗くことができなかった。もし人がいたら助けないわけにはいかないから。それができる余裕はどこにも無かった。と。。。
病院内2Fにボランティア受付がある。病院内の荷物運びや、清掃などの手伝いができる。私達が行ったときは、薬や物資も届くようになって平静を取り戻していた。でも被災者の心の傷は深く、今後は心のボランテイァが必要になってくるのではないだろうか。
石巻赤十字病院でボランティアをしたい方は、病院2Fに受付があるので、そこで登録して活動できます。石巻市内のボランティアは、石巻専修大学内に石巻社会福祉協議会の臨時事務所がありますので、直接行くか、電話にて問い合わせてください。
石巻市災害ボランティアセンター
電話 0225-23-6011~2
電話 0225-23-6014~5
社会福祉法人 石巻市社会福祉協議会
また、来週にもスケジュールを調整して、支援物資を届けに行こうと思っています。
支援物資のご協力を重ねてお願いいたします。
- 燃料(コンロとカセットボンベもうれしい)
- 靴
- 靴下
- 下着(特に女性用)
- ズボン(衣類のトップスはあるけどボトムがほとんど無い)
- 子供用の勉強道具など