今回は、鹿島研さんの許可を頂いて、不肖「長田」が石巻、陸前高田、遠野などでボランティア活動して感じた事を少しだけお伝えさせていただきます。
(鹿島ファンの方、申し訳ありません)
まず、石巻市内の様子。
市内はだいぶ綺麗になりました。道端に山積みされていた瓦礫等も一次集積所にほぼ集められています。商業施設もぼちぼち営業を再開し、見た目は日常を取り戻したようです。ただし南浜町などの完全に流されてしまった地域は、建物の基礎を残して平原のようになってしまっています。
報道でもあったようですが、とにかくハエがすごいです。道を歩いている時は気が付きませんでしたが、避難所、公園、はたまたレストラン内!までハエがぶんぶん飛んでいます。寝ている間に鼻の中にハエが入って寝ていられないとういう話も避難所で聞きました。あちこちでペットボトルで作ったハエトラップ、昭和の雰囲気のハエ取り紙を見ることができます。
そういった片付いた石巻市の状況を見て、もうボランティアが必要無いと思ってはいけません。確かに”片付けだけ”をやるようなボランティアチームはどんどん撤退しています。実際は、ボランティア活動が復旧から復興へと徐々に移行しているだけです。未だに瓦礫撤去等のニーズはありますし、避難所生活をしている方もたくさんいらっしゃいます。ですが、活動の中心は、避難所、仮設住宅への福祉サポート、さらに復興へ向けた経済活動へのサポートになっています。
ですので、これからのボランティア活動はとても慎重にすすめる必要があると感じています。なぜなら復興の中心はあくまでも地元でなくてはならないからです。大勢の人が外部から来て、町をきれいにして元気にして、ハイさようならでは駄目なのです。自分の街は自分で復興させる。そのコンセプトを前提として、足りない点をボランティアが補うという形が理想ではないでしょうか。
そういった中、地元の石巻商業高校の女子高生が、石巻を元気にするためのアイディアを持っていたので、ちょっとお手伝いさせていただきました。
ラジオ石巻で復興支援番組をはじめました。
毎週水曜日午後4時半から大好評放送中です(直接聞きたい方は石巻へGO!)。
仲良し二人が学校に通いながら、ボランティア活動も行い、さらに素人ながら番組製作もこなしています。これに私達県外ボランティアが企業のスポンサーをマッチングさせてあげて少しでも地元にお金が回るようにサポートしています。
すでに行政や大手NPO団体等には、全国から義捐金や支援金が集まっているそうですが、ほとんど地元におりてきていません。ですから本当に被災地を支援したいのなら、上記の番組スポンサーのように、経済活動や仕事として地元の企業やボランティア団体などを直接支援したほうが効果的だと思います。支援した側もお金の使い道がはっきりするので安心です。
これから、夏休みに向けてボランテイァを企画している方は、前述したような状況なので、ボランティアセンターに連絡するなど地元のニーズをよく聞いてから現地に行くことをお勧めします。ボランティアはまだまだ必要ですが、勘違いして完全武装して被災地に入ったものの、瓦礫が無い!なんて事にならない様に注意してください。
とりあえずここまで、、