2011-02-27

栗城史多講演会、3回目終了です

昨日ファイナルの栗城、竜馬コラボレーション講演会が無事に終了しました。

今回はアメリカ弾丸出張から帰って時間もなくて、出張の商品や半期の年度末とも重なり、手元の仕事がてんてこ舞いのなかで一抹の不安を抱えて当日を迎えました。
ですが、多くのお客様にご来場いただき、おかげさまで満員の中で無事に終了できました。
本当に、ありがとうございました。

スタッフ裏話を明かせば、昨日は会場の時間の問題(希望した予約が取れなかった)で、準備の時間がほとんど無い状態でのセッティングでした。照明さん、音響さん、出演者の皆さんと、汗だくで通常の倍のスピードで準備していたのですが、
開演が遅れてしまいました。開演が遅れることは開店が遅れることと同じです。絶対にしてはいけない事です。

きちんと準備をして本番をスタートさせなければならないのがプロとして当たり前・・・それができなかったのは大変申し訳ありませんでした。
講演自体は出演者の方々の協力でほぼ予定の内容通り進みましたが、いかんせん開始が遅れた時間を企画の随所で少しずつ削ることになりました。

わたしの挨拶というか話もほとんどカットしました。何を伝えたかったかというと

「初めてアメリカを訪れた時に豊かだと思った。それは決して物質的なことではなく、ひとり一人が自分らしく肩の力を抜いて生きているそのライフスタイルだった。それをお客様に伝えたいと想いFREAK’S STOREが生まれました」

「いま物が溢れているこの世の中は、服だけでは豊かにならないのではないか・・・身体に服を着るように、心にも夢とか感動という着物が必要なのではとの想いで、この講演会を企画しました」

それは、このケンズスタイルをはじめたきっかけでもあります。

今では多くの学生さんに新卒で応募していただける会社になりました。そこでも必ず皆さんにお伝えしているのは、

「好きなことを仕事にしてください。自分の心の奥底に、本当の底、何枚もの扉がその前に立ちはだかってはいませんか?親の都合、友達への体面とかを気にしていて、本気で本音で自分と向きあっていない自分がいませんか?この機会に自分すら知らない自分を探してみて、心の奥底から湧き上がる泉を見つけた時に、可能性や全ての持っている能力が開花するのです」と・・

そして、就職活動が終わったら是非ペンを買ってくださいと言います。予算は5万円(コンビニではだめです専門店で)、そうすれば3つの事が手に入ります。

1つ目は物を大切にする心です。安いとすぐに捨てたりしますけど、良いペンなら忘れても取りに戻るでしょう。

2つ目は安物と良いものとの違いです。値段がン万円も違うのに同じ書き味であるはずはありません。物を売る側として良いものとはどんなものなのか自分で感性で感じて欲しいです。

そして3つ目は手に入れたペンで社会人初日から使い始めてください。そのペンでバリバリ仕事しましょう。海外へ出張、やがて素敵な人と出会い結婚、婚姻届もそのペンで、やがて宝物の子供ができたら、母子手帳・・出生届、初めての命名などなど、やがて愛する家族との死別もあるでしょう、そうです、喜びも、悲しみも、共に人生の相棒としてペンと共に歩んでいってください。
そして何十年か経って自分のお子さんが就職する前日に向き合ってください。そしてこう言うのです。
「お前は父さん(母さん)が期待していたような健康で、素敵な友にも囲まれ素晴らしい人間に成長したことを誇りに思っているよ、明日から社会人として大きい一歩を踏み出すあなたに送りたいものがあります。」
その人生を共にしたペンを次の世代へプレゼントして欲しい・・

人生でつらいことや悲しいことがあった時、僕の父さんは、あんなことがあった時に泣き言一つ言わなかったな・・・男として尊敬できる人だったと。私の母さんはあんなに大変な時にいつも笑顔で大丈夫、大丈夫って、みんなを支えてくれたなと思い出すのです。
そんな絆というか繋がりを感じている瞬間が生きているエネルギーだと思います。

数十年使った道具にはぬくもりが宿ります。それを一本のペンから感じて欲しい・・ 世界中にこんなに素敵なペンはないでしょう・・・初めは高い!と思った人・・・次の世代に渡す時にも高いと思いますか?
価値をお伝えしてゆく大切さ、豊かさ、美しさ、そんなことを中心にして仕事をするフリークスでありたいのです。
昨日は竜馬さんの両親も会場に来てくださいました。彼にバイオリンを授けたのは他でもない母親です。
一昨日の栗城さんがTVに出演したときも、お母さんの弱音をはかない、ありがとうという言葉。周囲が全員反対だったマッキンリーの登頂の時にも、父のお前を信じてる・・・の一言。それらが、彼を今の栗城史多にしたのだと思います。
あの一言が無く、もし彼が挑戦していなければ、今の栗城はきっとTVの中の警備員のままだったでしょう。

そんなことを考えると、本当の豊かさは皆さんひとりひとりの手の中に、もうすでにあるものかもしれません。

この講演会で少しでもみなさんが今より豊かになる一歩を踏み出してもらえたなら、主催者として大きな喜びです。

お越しいただいた大勢の方々、出演者の皆さん 裏で支えてくださった皆さん。
心より感謝を申し上げます。

ありがとうございました。


    株式会社デイトナインターナショナル 代表取締役  鹿島 研
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