2011-08-15

小諸へ

先日、長野の小諸へ行ってきました。
経営者の集いでお会いした山本さんにお会いする為です。

経営者としてだけでなく、人間的にも魅力的な方です。現在は先鋭的農業事業家・・・とでもいうような仕事をされています。農業を通じて生産研究、流通、後継者育成、海外事業などの活動もされています。そして、何よりもおっしゃる事が面白いのです。

「鹿島さん・・・信じてもらわんでも良いけどいいけどさ、おらのまわりで、元気で前向きな農家と後ろ向きな農家がいてさ、元気な奴は雨が降ると今日は雨だから本でも読んで勉強しなきゃって。逆に、後ろ向きの奴は雨が降っちまって仕事にならん・・・ってぼやくんだよね。それだけの違い何だけどさ、出荷の時期になると元気のいいほうの人が野菜を出してくると不思議と相場があがり必ず儲かるんだよ。いつもボヤいている奴は、出荷すると大抵相場が下がるんだ。だからおらは、かれら2人の出荷のタイミングを見ながら自分の出荷のタイミングを見計らうんだよ最近は。ほんとだよ。そして、台風が来て作物がやられても元気な奴が育てている野菜は、またむくむくと野菜が立ち直るんだ。逆はだめ、台風で一発おじゃんだ。野菜だけじゃない、前向きの奴の土地は、高速道路なんかで買い上げられるて自然と儲かっちゃうんだ。それでいて、農業やってても生活は質素なんだな」なんて話をしてくれます。



きっとあるんだと思います。前向きな人はいろんなことを乗り越えてしまうエネルギーが身についているだと・・・それが周りへと自然に影響を与えるのではないだろうか?


そんな山本さんの会社を訪ねてみると、畑に行ってみるとふかふかの絨毯のような土、緑の匂い。生命を感じます。風が遠くからいろんなものを運んでこの畑に届いているかのような感触です。足元には大切に育てようとするレタスの種と子供が元気になっています。そのすべてから山本さんの愛情を感じます。

そこへ、かぼちゃを持った山本さん登場。


曰く、「なんでかばちゃを作るかわかる? 女房が好きなんだよ、女性を喜ばすのは男のやりがいでしょ」って・・・そしたら隣の女性が 「夫という字はね、天を突き抜けているでしょ、それくらい大切なものなのよ。夫って」


素晴らしい出会いでした。型どおりの勉強会ではなく、日常の生活から学べるものがすごく大切と思うのです。で、美味しいキャベツをいただいて帰ってきたら...それを起点にした新たな出会いが・・・周りの人に心から感謝です。